1.パサモオフ会

2007/11/07(水)

朝5時起床。朝刊を読みながら、おはぎ(2個)とコーヒーの朝食を取る。前回(3月)は、朝刊も読めないあわただしい朝だったが、今回はゆったりと仕度。6:20に家を出て、空港に着いたのは7:20。さっさとチェックインを済ませ出発口へ、そして、保安検査・出国審査を済ませて中へ。まず向かったのはビジネスコーナー。インターネット(無料)でパサモのサイトを覗いた。パサモ、파이란을 사랑하는 모임、パイランを愛する集まり、つまりパイランのファンクラブなのだが、今回はここのメンバーとの初顔合わせ。歓迎のオフ会をしてくれると言う。

パイランにハマり、いろいろ調べる過程で、早くからパサモの存在は知っていたのだが、そのサイトの存在は知らなかった。いや、探したのだが見つけられなかった。公開されてやがて7年になる映画だし、もうパサモはないのかもとも思っていた。がこの6月、ほかのことで検索中に偶然に見つけて、さっそく入会した。ハングル入力のフリーソフト「かささぎ」を使って、拙いハングルで何度かやりとりをしていった。そして先月、「11月に2回目の撮影地旅行へ行く」とカキコしたところ、じゃあ一度会おうじゃないかということになった。

「いま中部国際空港、昼ごろ到着です。よろしく」旨のカキコをして、ビジネスコーナーを出て搭乗口近くの待合室へ。出発までまだ1時間ある。リュックから「正論」を取り出して読書。産経新聞と正論を愛読していてかつ韓国が好きという人は、自分で言うのもなんだが、いろんな意味で本物のコリア・ウォッチャーではないかと思う。韓国と真剣にフェアに付き合おう、向き合おうという姿勢を感じる。いやぁホント我ながら(照)。なぁんて思いながら正論を読んでいるうちに搭乗時刻になり飛行機へ。9:15出発した。

インチョン(仁川)空港には予定より早い11時過ぎに到着。空港からは、いつもはまずソウル市内へ向かうのだが、今回は306番バスに乗ってインチョン駅へ向かった。オフ会は19時なので、それまで、まだ未発見のパイラン撮影地(インチョン編)探しをしようと。11:25に空港を出て、インチョン駅に着いたのは12:10。まずは、駅前の観光案内所へ向かう。とその手前のバス停の広告に目が行った。「安めぐみに似てんなぁ」と撮った写真。安めぐみ、好きなんです。どうでもいいけど。



案内所では、お姉さんにある写真を見せて、「ここ、どこだかわかりますか?」と聞いてみた。パイランがカンジェを訪ねるためインチョンへやってくる。街角で立ち止まり、住所が書いてあるであろうメモに目を落とし、そして顔を上げる・・・印象的なシーンの写真だ。手がかりは、そこに写っている特徴のある電灯(柱)。お姉さん、中区庁前から大通りへ向かう道ではないか?と言う。NOBさんもその大通りがくさいと言ってたっけ。さすがだ。ということで、そこへ向かった。ありますように・・・。ちなみに下の写真が、今回の旅行に大活躍した名付けて「パイランカット集」(そのまま)。インチョン編、派出所編、テジン編と分けてある。


あった!中区庁前からの道と大通りとの交差点がまさにそうだった。電灯は変わってしまっていたが、間違いなくここだ。ここだぁ、ここだよぉ、ここにパイランが立っていたんだよなぁ・・・と思いながら何回もシャッターを切った。インチョンで一番見つけたかった場所。このシーン、アップで映されているためにあまりに情報がなく、ハナからあきらめて前回は探そうとしなかった場所だったが、まさか見つけられるとは・・・。NOBさんに一番感謝してます。見つけられるかもと希望を持たせてくれたので。NOBさん、ありがとう!


ビデオ屋跡を撮り、中華料理店「豊美」の前を通って、インチョン駅前に出る。






あぁハラ減った。で、ヨンジョンチプへ行くことにする。カンジェとギョンスが一杯やる店。ここもNOBさんに教えてもらった。ここでスンデクッパでも食おうかと。場所は、東インチョン駅裏からまっすぐに進んだところにある市場の中とのこと。先ほどの場所から、インチョン駅を経て、東インチョン駅まで歩いた。いやぁ結構な距離だった。道を間違えたかと思ったほど。東インチョン駅に近づくと、あぁここはパイランがタクシーに乗って中華料理店に向かう途中のシーンじゃないか、と。で、パチリ。


ヨンジョンチプ、見つけるのにちょっと手こずった。ソンヒョン市場、思ったよりデカいところだったので。でも何とか見つけて、メシを・・・と思ったが、そういえばここの向かいの細い路地が、酔ったカンジェがヒョンソクに電話をするところだとかで、まずここをパチリ。そしてヨンジョンチプへ。


やっとメシ。いや小っちゃい店。もうすぐ14時だけど、結構お客さん入ってるな。「ひとり。クッパ食いたいんだけど」で入店。スンデクッパを食うのは2回目。前回3月に食ったが、思ったより肉がグロくてあまり食えなかった。が今回は食えた。なかなかいいじゃん、と。グロいことはグロいんだけど。食い終わったころには、お客さんは私以外にはアジュマ3人組。ちょっと写真撮りづらい雰囲気。店のアジュマにパイランの写真を見せ、「ここですよね?」と。そうなん?って感じのアジュマ。向かいや隣の店の人に、写真持って行って聞いてる。撮影したころとは経営者が違うのかも。で「写真撮ってもいい?」と聞くと、「何で?」と。「記念に・・・」でOK。アジュマ3人組も「日本からわざわざ?」と少々ことばを交わしてパチリ。




ヨンジョンチプを後にして、東インチョン駅からソウル市内へ向かう。降りた駅は忠武路、時間は16時過ぎ、目的地は大韓劇場。その内部にあるパイランのパネルが撮影目標。ここもNOBさんに教えてもらったところ。このパネルの下はベンチになっていて、数人が腰掛けてケイタイやってたり本読んでたり。カメラ向けるのに気が引ける。でもせっかくなのでしっかり撮って来た。


その後、新羅免税店へ行って買い物して、乙支路3街駅近くの宿(BIZ)へ着いたのが17時。チェックインしてからPCルームへ行き、サイト&メールチェックをして外出。オフ会の場所はインサドンにある「東村」という民族酒店、そこで19:30から。おみやげには、映画「ラブ・レター」を録画したDVD-Rと劇画(漫画)「ラブ・レター」の文庫版を。参加確定は6人とのことだったが、万一を考えて11組用意して行った。それを持って、時間まで街中を散策することに。もう数え切れないほどソウルへ来ているが、何度来ても飽きんねぇこの街並みは。途中、明洞の両替屋で4万円を両替。レートは1万円が78,000ウォンだった。

この「ラブ・レター」は、パイランの原作でもある浅田次郎の短編小説「ラブ・レター」が映画化されたもの。1998年製作、中井貴一が主演で、白蘭役に耿忠(コウチュウ)、ほかに山本太郎・根津甚八・柄本明・倍賞美津子などが出演。これが、今回の韓国行きの直前11月3日にCSで放映されたので、パイラン関連ということでおみやげにした。ちなみに、テレビドラマ版ラブ・レターもあって(映画よりも前)、こちらは西田敏行が主演。見てみたいんだが再放送は難しいだろうなぁ。

さて、店には10分前に着いた。外から中を覗いてみるが、らしい人は見当たらない。らしい人って、パサモのサイトで何人かは写真を見てきているのでわかる。とりあえず外で待ってみる。19:30を5分過ぎたが誰も来ない。コリアンタイムなのかすでに中なのか、店内へ入ってみると・・・いた。写真で見たことがある人たちが3人、奥の座敷ですでにヤっていた。「처음 뵙겠습니다.」 「ハジメマシテ」、ついに合流したのであった。

3人は、パサモサイト運営者のDOLBYさん、마초さん、전대중さん。それぞれが自己紹介をしてくれた。私は、先月韓国語教室で使った自己紹介の原稿を読んでの自己紹介。捨てようかと思ったけど取っておいてよかったわぁ。その後、DOLBYさんからはパイランOST(未開封)を、마초さんからはパイランのフィルム(の一部)・婚姻届(コピー)・手紙(コピー)の3点セットを、それぞれいただいた。私のほうからは例のブツをお三方へ、というプレゼント交換。それからは、鍋を囲んでマッコリをヤりながらカタコトの韓国語と英語でやり取り。筆記用具と辞書を持参していったので、しばしば筆談したり。そうするうち、이슬어지さん、줄리엣さん、정진욱さん、쥰세이さん、나옹이さん、navy yoonさんと計9人の方が来て下さった。和やかに談笑、そして23時半にお開きとなった。宿には0時前には戻りPCでメールチェック、そして風呂も入らずに寝た。あすは朝からレンタカーで撮影地旅行だ。

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