1.希望アパート

2007年12月14日(金)

毎度のことなのだが、自分の覚書も兼ねているので、まずは同じようなことを。朝6時半の電車に乗るべく、その15分前に家を出て、空港に着いたのが7時20分。いつもより30分ほど遅い飛行機なのに、30分ほど早く来た。買い物をするためだ。今回の訪韓のメインはパサモの忘年会(韓国式には送年会)。そのときのお土産を。先月行ったばかりだし、どうしようか迷ったのだが、チケットも安かったし(諸費用込35,000円ほど)、規模も大きいし(参加人数も多いし)、じゃあ行っとくかとなった。

先月の聖地巡礼に付き合ってくれたメンバーにはパーカーのボールペンを。6本セットなのだが、バラして一本ずつ小分けできる箱が付いてるヤツ。まぁ安いヤツだね。いや、気楽に使ってもらいたいから(←苦しい言い訳)。それと、歓迎会に来てくれた女の子3人のうちふたりが参加するそうだから、その彼女らにも。いろいろ迷ったがアンパンマンのキーホルダーを。韓国にはアンパンマンはないだろうと考えたのだが。あと、パサモとは関係ないのだが、リンクにある(ブログ)ポチョン在住のみょん美さんを、ソウルの勤め先へ訪問するのでその手土産を。買い物を終えてほどなくすると搭乗時刻だった。

バスで飛行機まで。ここでは初めてだな。で中部空港を9:40出発、インチョン空港へは12時前に着いた。入国ゲートを出て、まずはみょん美さんへ、15時ごろ行く旨をTEL。銀行で1万円両替(80,650ウォン)して、空港リムジンのチケットを往復分購入、バス乗り場へ。行き先は麻浦(マポ)。12:10に出て12:50分に着いた。

ここで降りて、いつもは麻浦屋でソルロンタンを食ってソウル市内中心部へ向かうのだが、今回は違う店「マポナル」へ。パサモの某メンバーに教えてもらった店だ。いろいろなメニューがあってどれもうまいが、特にタットリタンとポッサムがお勧めだとか。ポッサム、久しぶりにウォンハルモニ本家へ食べに行こうと思っていたので、ナイスな情報だった。

停留所を降りて徒歩5分ぐらいでマポナルへ着いた。外観を撮影していると、昼時に入ったお客さんであろう、食事を終えてどんどん出てくる。私が店へ入ったのは13時過ぎ、ピークを過ぎてお客さんもまばらだった。店内は民族酒場という雰囲気だが、メニューはごはんモノも充実していて、食事にも力を入れているようだ。で、ポッサム定食を注文(6,000ウォン)。ほどなくして出てきたポッサム、これがうまかった!豚肉もうまい!ウォンハルモニとは違ううまさだ。量も、多からず少なからずで悪くない。いや、よい。ちょうどよい。コストパフォーマンスは最高だと思う。麻浦屋とマポナルとで行きと帰りが楽しめそうだ。いい店教えてもらったわぁ。ありがとう、야옹이さん。



食事を終え、地下鉄でホテルへ向かう。安い荘旅館へ泊まろうと思ったのだが、パサモとのやり取りがあるかもしれないので、日本語OKスタッフがそろったBIZに予約を入れてあった。PCも備えているし。チェックインを済ませ、すぐにみょん美さんの勤め先があるミョンドンへ向かった。地図を見ると、MX両替所の近くにあるビルにあるようだ。

予定通り15時、そこへ着いた。みょん美さんの勤め先はあいマップ。ここで営業を主にされているとのことだった。でビルの9階にあるオフィスを訪れ、みょん美さんとご対面~。みょん美さん、笑顔の素敵な小柄な女性でした。ここでみょん美さんとの出会いを少々。ちょうど一年前、イドン(二東)にあるカルビ村へ行こうと検索していたときに、その経由地であるポチョン(抱川)市在住のみょん美さんのブログを見つけ、イドンへの行き方などを尋ねたのが始まりでした。以来、ブログでやり取りさせてもらっていて、ついにきょうという日がやって来たのでした。みょん美さん、ふたりのお子さんがいる(もちろんダンナも)既婚者ですから、念のため。お忙しいところ、どうもありがとうございました、みょん美さん。



きょうは以降に予定はない。そこで、あすに予定していた希望アパートを探しに行くことにした。希望アパート、カンジェとギョンスが住んでいたアパートのことだが、設定はインチョンなのだが、撮影はソウルの西大門区にある古いアパート(金貨アパート)を使ったということだった。ちなみに、借金の取立てに行ったシュポはこのアパートの真向かい。そして、どちらももうないことはわかっていた。再開発で新しい高層アパート群となり、その面影もないらしいことも。でも行ってみたかった。変わってしまってからまだ誰も行っていないし、というか、パイラン撮影地としてはもうほかに行くところがなくなっていたから(笑)。

希望アパートへの最寄駅は西大門駅なのだが、西大門駅はミョンドンの最寄駅からは行きにくい。まだ明るいし、きょうわからなくてもいいので、散歩がてら歩いて行くことにした。で、そのアパート群に着いたのは16時。アパートというか、日本の言い方ならマンションですな、立派なのがガンガン建ってる。建設中のもいくつかあるし。これではまったくわからんわなぁと思ったのだが、1ヵ所、ん?と思えるところがあった。それがこれ。この坂道。この坂道の右側はまだ古い町並みで、左側全体と右手前は新しくてきれいな町並み。近くにマウルポス(村バス)を待っているらしいハラボジ(おじいさん)がいたので、ちょっと聞いてみた。写真を見せて、「金貨アパートはここにあったんですか?」「あぁ、昔ここにあったよ」、とのことだった。

このあたり、まだまだこれから再開発されていくようだ。工事現場のかなたに、希望アパートのようないい味出してるアパートが見えた。山の上のほう、遠くだが行ってみたくなった。普通ならマウルポスを使って行くのだろうけれど、よくわからないので歩いて行く。どのくらい歩いただろうか、着いたころには薄暗くなっていた。こんな感じ。山の上なので見晴らしは最高にいい。




しかしこの時刻になると、むき出しの手と顔は冷たくなる。特に手はとてもかじかむ。痛い。撮影も困難なので、帰ることにした。ちょっと腹も減ったし。夕食は、新規にソルロンタンの店を予定していたのだが、みょうにポッサムづいてしまって、食べ比べしたくなったこともあり、久しぶりにウォンハルモニ本家へ行くことにした。西大門駅からシンダン(新堂)駅へ、そこから歩いて店に着いたのは18時だった。

ここへ最後に来たのが05年の1月、およそ3年ぶりだ。外に貼ってあったメニュー写真に、ポッサム定食が7,000ウォンとある。あぁそんなのがあったんだ、と店内へ入ってそれを注文すると、平日昼のみのメニューとのこと。仕方ないので、いままでと同じようにポッサムを一人前注文した(ごはんとで12,000ウォン)。運ばれてきたポッサムは、いままでとはちょっと違った出され方だった。肉が、蒸し器のような保温の器に盛られて出てきたのだ(いつもは普通に皿に盛られていた)。これはいいなと最初は思った。がしばらく経って、これはあまりよろしくないことに気付いた。

肉が、保温を通り越してさらに蒸される(熱せられる)格好になり、パサついて硬くなってしまったのだ。これは誤算だった。一人前と量が少ないために特にそうなったと思う。でも、量が多くても、食べるペースがゆっくりだったら同様になるようにも思う。あぁ本来はジューシーな肉なのに・・・それと肉の量がちょっと少なくなったような・・・少々不満な夕食となったのであった。ん~これからはマポナルかな。



ウォンハルモニを後にして、新羅免税店にちょっと寄って、ミョンドンへ戻ってロッテデパートの地下食品街をぶらりと。20時の閉店時間に近いため、片付け始めている売り場もある。でも、売り切り品目当てであろうか買い物客はかなりいる。もうちょっと何か食いたいなぁ・・・で、北倉洞のチキン屋へ行った。

このチキン屋、もう何年通ってるだろうか、10年ぐらいになるだろうか。ソウルには毎年2、3回行くのだが、2年ほど前、仕事の都合で1年以上行けないことがあった。で久しぶりに昨年の8月に訪れると、プチ改装していて、店の人が変わっていた。ここのヤンニョムバーベキューがお気に入りだったのだが、味はもちろん出され方も変わってしまっていて、とても残念というか寂しく思ったものだ。経営者が変わってしまったのだな、もうあのアジョシとアジュマには会えないのかと。でもまぁソグムクイ(塩焼き)が悪くなかったので、続けて通ってはいる。が今回訪れてみて、チキンもパンチャンの大根漬もパッとせず、きょうが最後かなと思ったのだった。いやぁ寂しいねぇ・・・

変わらないのはお前だけか?とアンパンをかじりながら、来るたびに変わるミョンドンの街をぶらつく。そして宿へ戻り、メールチェック等して寝た。

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