4.トンマリクァメギその2

2009/02/11(水)

5時過ぎに起床。きのうの食事はテジクッパとクァメギのみで、さすがにハラが減っていたので、持って来ていた和菓子の金つばを食う。メールチェック等して7時半にチェックアウト。ポハンバスターミナルへ向かった。写真は金つばとサノモーテル。


きょうはヨンドクのチャンポという漁村へ行く。チョンオクァメギを食いに。チョンオクァメギとはニシンから作ったクァメギのこと。いまでこそクァメギといえばサンマだが、本来はニシンで作られていた。そのニシンが獲れなくなって、サンマが代用されるようになったそうだ。ところが2年ほど前からまたニシンが獲れるようになって、そのニシンのクァメギが少量ながら流通するようになった・・・ということを、今回の旅行に出発する一週間前に知った。そんなチョンオクァメギ、食ってみんといかんでしょ。

チョンオクァメギにもトンマリとペジギがあるが、トンマリはあまりないらしい。それはコンチ(サンマ)の比ではないそうだ。理由は卵(数の子)を取るから(腹を開く)と。で、チョンオクァメギを食わせる店を探すのだが、これがなかなかない。正確には1軒、それらしい店を見つけたのだが、別のサイトではその店はモノ(チョンオクァメギ)を売るだけで、店で出す(食わせる)ことはないという記述もあった。どうなんだろう・・・韓国観光公社に尋ねてもらった。

1、ヨンドクのサイトにチョンオクァメギが紹介されている。問い合わせ先として水産課のTELが書いてあるので、食わせる店があるかを尋ねること。2、プンチャフェッチプという店が扱っているようだが、食わせてくれるのかを尋ねること。の2点を依頼した。すると・・・

1、水産課に尋ねたところ、2のプンチャフェッチプを紹介されました。行き方は・・・という回答が来た。おっ、やった、チョンオクァメギが食えるぞ。でもトンマリについては尋ねてなかったので、教えてもらった問い合わせ先(ウェブ)へ、あればトンマリが食いたい旨書き込んでおいた。

ポハンターミナルを8時に出て、カング(江口)ターミナルには8:45に着いた(4,500ウォン)。カングターミナル、建物はデカいがバス関連はごく一部のみ。



チャンポへ行くには、ヨンドクターミナルからより、その手前のカングターミナルから行くほうが近いとのことだった。で、そこから市内バスで行くのだが、1日に6本しかないのでタクシーのほうがいいかも(1万ウォン、所要時間10分)とも。次のチャンポへ行く市内バスは9:45。まだ時間があるのでカングの街を散歩することにした。ここはテゲ(ズワイガニ)が有名らしいが・・・

セリもやってた。


下で食うのもいいかも・・・


カングターミナルへ戻ったのが9時半。ほどなくすると「シネ(市内)ポス!ヨンドク・・・」と配車係の声が聞こえた。これか?とバスに向かい、キサニムに「チャンポリ、カヨ?」と聞くと首を立てに振ったので乗り込んだ(1,300ウォン)。が・・・

海岸線を走ると思っていたこのバス、海から遠ざかるように走っていく。あれぇ?まさか・・・着いたのは市内バスの終点「ヨンドク」だった(10時)。チャンポリに行くって言ったじゃん、みたいなことを言うと、ちょっと困った顔で、あのバスに乗れみたいなことを言う。そのバスのキサニムに聞くと、次は11時だと。なぁんだ・・・間違って乗ってたか。チャンポリとは逆方向のバスだった。9:45発のバスにしてはちょっと早かったわなぁ。11時まで待つつもりはないので、タクシーに乗って行くことにした。



10分ほど爆走してプンチャフェッチプに着いた(1万ウォン)。降りて店をながめていると、店の向かい側でクァメギや乾物を売っていたアジュマが近づいて来た「ニホンジン?」「ネー」・・・プンチャチプのアジュマだった。例の日本人の客が来たよ、とケイタイで誰かに電話してる。


店に入って、「トンマリ、イッソヨ?」「アニヨ、オプソヨ・・・」・・・ないのかぁ。ペジギではあるが、コンチ(サンマ)とチョンオ(ニシン)の味の違いは試せるな。まいっか。運ばれて来たペジキのチョンオクァメギ・・・


食べてみる・・・コンチより脂が少なく、クセもなく、さっぱりしている。自宅でときどき身欠けニシン(干物)を食べるのだが、焼いたときに出るあの脂の多さをイメージしていたので、このさっぱりさは意外だった。


ほどなくしてやって来たアジョシ(オーナー?)、トンマリが食いたいって?じゃあチングに聞いてみるわ、と出て行って・・・トンマリを持って帰って来た。やった!余談だがこのアジョシ(というかハラボジ)、2000年ごろまで30年ほど日本の船に乗って働いていたそうだ。その割にはほとんど日本語はできなかったがw


ウチではトンマリは食わないんだわ、オレも初めてだよ、みたいなこと言ってる。アジュマがさっそくさばいて出してくれたのがこれ(一部)。食べてみると・・・やっぱトンマリのほうがいい(うまい)。やわらかくて、ニシンらしい味が(においも)よりはっきり感じられる。わさび醤油で試してもみたが、ちょっと生臭さが残るので、個人的にはチョコチュジャンのほうがいい。


ということでコンチのトンマリ・ペジギクァメギと、チョンオのトンマリ・ペジギクァメギとを食べ比べることができたわけだが、個人的にはコンチのトンマリが一番うまいと感じた。これ、サンマの刺身を食べる(好きな)人はたぶんこうなるだろうと思う。サンマのあの脂、においが好きな人たちであろうから。そして、ニシンが獲れなくなって、サンマがその代用とされたことをありがたく思った。ニシンが獲れ続けていたら、コンチのトンマリは存在していなかっただろうから。

チョンオもうまかった。トンマリも食べることができて悔いなし。代金33,000ウォンを支払って店を出ると、アジョシがカングターミナルまで車で送ってくれた。

カングターミナルを12:10に出て、ポハンターミナルには12:55着(4,500ウォン)。ポハンターミナルからはKTXのトンテグ(東大邱)駅直行リムジンで(7,400ウォン)。ポハンターミナル13:40発、トンテグ駅14:55着。KTXに乗り換え、トンテグ15:05発、ソウル16:55着(36,500ウォン)。

ソウルへ来たのは仕方なくw。プサン往復で済ませたかったのだが、帰りの便が取れなかったので。まずは、ロッテマートが近くにあるので、プサンで買ったチョコチュジャンの価格比較。プサン(ハナロマート)の3,080ウォンに対し、ロッテマートは2,980ウォンだった。20本で2,000ウォンの違い。十分許容範囲。

ソウル駅から地下鉄に乗って鍾路3街駅で降り、ソウルレコードでイ・スヨンのニューアルバムを購入後、徒歩で乙支路3街へ。そして、新しくできていたGS25でコークライト缶(900ウォン)を買ってグッグッして、BIZの予約が取れないときに泊まるキュイビンジャンへチェックイン(3万ウォン、18時)。夕食はミョンドンのプンニョノク(豊年屋)。FX KOREAで1万円両替して(151,000ウォン)、向かった。



こんなところにソルロンタンの店があったのか・・・去年気付いた店だが、それまでまったく知らなかった。この通りは歩いたことがあるはずなのだが。外観から、新しい店とも思われない。気付きながらも、なかなか入る機会がなかった。流行っている様子もなかったし。検索してみると、この店を取り上げたブログがあって、ごはんが初めから入っている店だとわかり、やっと入る気になった。もしかしたら隠れた名店なのかもと。


が、なんともなかった。タロ(ごはん別)になって味が変わってしまったミソンオク(味成屋)の代わりになるかと期待していたのだが。ごはんはダマになってしまっていて、これじゃタロで食うのと変わらんだろと。肉がまとも(モリコギみたいのも入っている)なところと、キムチがうまいのはよかったが。7,000ウォン。


19時前に店を出て、帰り道にグラチュでアンパンを2個買い(1,800ウォン)、うち1個を食いながら散歩。しかしここのアンパンは相変わらずうまいなぁと思いながら。途中、GS25でコークライトを買って(900ウォン)グッグッと。ぐるっと回ってもう一本買って(朝用)、宿へ戻った(20時過ぎ)。でフロ入って寝た。

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