2.スンデクッパ!

2009/04/15(水)

6時起床。6:40に宿を出る。


開店の7時まで時間があるので、遠回りして7時きっかりにマポオク入店。しかしいつも思うんだが、どうして1階をテナントにしたのかなぁ。自社ビルだろうに(違うかもしれんが)。初めてここを訪れたとき、閉店したばかりで店名はそのままにされて、新しい店に変わったのかと思ったものだ。改装前の店は、そう思えるほど外観がくたびれていたw


注文したソルロンタンが運ばれてくるまでに、もうふたりお客さんが入ってきた。ひとりは恰幅のよいお年寄り、ひとりは出勤前のサラリーマン風。朝早くから、知ってる人は知っている、なんだろうなぁ・・・


マポオクの後は決めてない。というか選択肢はふたつ。パサモメンバーが教えてくれたスンデクッパの店へ行くか、次の目的地である慶尚北道のチョンド(清道)へ行くか。かなり迷う。心は若干チョンド寄り。スンデクッパはあまり興味がないし、チョンドへ早めに行ってあすの主目的のための下調べをしたいし、で。どうしようかぁ・・・で、ソウル駅方面も通って鍾路辺り(スンデクッパ屋)も通るバスに乗って気分で降りよう、と決断し、バスに乗った。

しばらく走って「忠正路」のアナウンス。ソウル駅ならここか、よし、ここで降りようと思ったのだが、「その次はソウルヨク・・・」のアナウンスを聞いて、あれ?次のほうがソウル駅に近いのか?と思ってパス。その「ソウルヨク(駅)ナントカ」で降りることにした。

でその停留所で降りた。どこだここ?見たことはあるなぁ・・・あ、テソンチプの帰りに歩いた道じゃないか!?ということでそこは西大門区だったw。走っているときからおかしいなぁとは思っていたのだが。ソウル駅とは全然関係なくて、「ソウルヨク・・・」と聞こえたのは「ソウル・ヨクサパンムルグァン(歴史博物館)」だったのだ。あっちゃー!まぁいいか、時間はまだあるからな、とソウル駅方向へ戻るように歩き始めたのだが、すぐに気が変わった、「これはスンデクッパへ行けっちゅうこっちゃな」

腹ごなしに、ここから歩いてスンデクッパ屋へ行くことにした。ちょうどここ(博物館)からこの大通りをまっすぐ行けばいい。地下鉄の駅で言うと、鍾閣、鍾路3街、鍾路5街・・・

と歩いて近くまで来たが、この店は12時近くから開店と聞いていたのでまだまだ時間がある。さらに散歩してつぶせるような時間(2時間以上)ではない。でPCバンというところに初めて入ってみた。ちなみに、日本でもこういうところ(漫喫?)に入ったことはない。地下にあるその店に入って、インターネットをしたいんだがと言うと、カードを渡された。ふんふん、このカード番号を入力して使うわけね・・・で1時間弱ネットサーフィンをして1,300ウォンだった。いまのレートで100円。便利だなぁ。

PCバンを出てさらに歩き回り、疲れたなぁと思いながら店へ行ってみた(11時半)。11時前に行ったとき、引き戸のすき間から店の人らしきが食事をしているのが見えたが、いまはピッチリと閉められていた。入れるのかなぁと思っていたら、私の前を通ってひとりのアジョシが戸を開けて入っていった。おぉ、いいのかと私も続けて入っていくと、すでに席(ざっと数えて30あった)は半分ほど埋まっていた。「ひとりならこっち(の席)ね」という感じで相席は当たり前。順に詰めて行く。そしてその15分後(11:45)には満席、外には待っている人も・・・

メニューは(貼って)ない。スンデクッパオンリーなのだろうか。店のアジュマは、主人らしきを入れて4人。スンデや肉を切ったりキムチを小皿に盛ったりと忙しい。そしてお客さんは意外にも静か。パンチャン(2皿)は先に運ばれているのでそれをつまみながら、おとなしくスンデクッパが出来るのを待っている。



そして12時の5分ぐらい前から、順々にスンデクッパ(5,000ウォン)が運ばれていく。そして私のところにも来た。うまそう!パッと見、卵とじみたい。でもなんでだろう?かき混ぜて、スープをすすってみる。うまい!全然脂っこさ、くどさがない。さっぱりしている。肉も、正肉というのか、内臓系以外の肉もかなり入っていて、一般的な(少なくとも私がイメージする)スンデクッパでなく、本来の意味の(腸詰としての)スンデの入ったクッパという感じだ。テジクッパの肉の半分ぐらいをスンデにしたというか。そして卵とじに見えたのは、スンデの中身がほどよくくずれてそう見えていたのだった(店を出てから気付いたことだが)。そうそう、ここは「ヤチェ(野菜)スンデ」であることをウリにしている。




いやぁ実にうまかった。マポオクのソルロンタン、●●●クッパのテジクッパに続くお気に入りの店ができた。スンデクッパは過去に2回食べたことがあるが、その2回で、またウェブで写真を見る限りで、メニュー的には私の好みのものではないなと思っていた。がその考えを改めなければいけないなと思った。というか、新たなターゲットになりうるように思えた。がしかし、これ以上のものはないかもしれないが。この店、●●●クッパ以上に小規模店なので、店名等詳細は公開できません。悪しからず・・・

ここを出て、鉄道でチョンドへ向かうべく、バスに乗ってソウル駅へ向かった。ソウル駅に着くころに雨が降り出し、駅舎へ入ると本降りになった。危ない危ない。



窓口で、ソウル→東テグ(KTX自由席)→チョンド(セマウル自由席)のチケットを購入(35,200ウォン)。その後、自動機を使って今回の旅程を買う練習をしたw。かなり時間がかかったが、窓口より安いこと(1,000ウォンぐらいだったかな)、キャッシュでも買えること(カードオンリーだと思っていた)がわかった。そして時間となったのでKTXに乗り込み・・・


まずは東テグへ到着。そして初めての乗り換え・・・


初めてのセマウルでチョンド着(16:12)。小雨が降っていたので高架通路から・・・


チョンド駅正面と駅前の通り。このころからちょっと傘なしではつらい降りになり、今回初めて傘を差した・・・


チョンドバスターミナルでプンガク行きバスの時刻確認・・・


夕食予定のテゴクシクタンの場所を確認して、チョンドウプ事務所の向かい側にある闘牛の像を撮って・・・


ここチョンドでは、この先にあるプンガク(豊角)のオーイルジャン(五日市)でのソモリクッパが目的。プンガク市場は1と6の日(1、6、11、16、21、26日)に開かれ、あす16日がその該当日。そこのソモリクッパの店が、KBSのVJ特攻隊という番組の「看板なくても繁盛の店」特集で取り上げられていて、以前からいつか行ってみたいと思っていた。

今回の旅行はソウル→プサンで、チョンドは東テグから3駅のところにあり、チョンドからプサンまでは鉄道で1時間少々ということもわかり、また市の開かれる16日でもあるので、これはチャンスと目的地に組み入れたのだった。現地ブログからこの店の電話番号がわかったので、例のように韓国観光公社に営業時間を尋ねてもらったところ、朝6時から夕方までとのことで、ソモリクッパの朝食にしようと考えていた。

さてここ(いま)からの選択。上記テゴクシクタンで夕食後に、プンガクへ行ってプンガク泊か、ここチョンド泊か。プンガク泊を選択した場合、きょうのうちにプンガク市場の場所確認ができるし、6時の朝一で食事もできるのでこれが一番よさそうなのだが、宿の心配がある(宿があるかどうか)。一方のチョンド泊の場合、駅前にいくつか旅館(モーテル)を確認しているので宿の心配はないが、朝一のプンガク行きバスが6時半なので、30分ほどかかるプンガク市場での食事は早くて7時過ぎ、市場の場所を確認していないので7時半を過ぎるかもしれない。ん〜・・・

プンガク泊に賭けることにした。最悪の場合、チョンドに戻ればいいと。で17:40、テゴクシクタンでテジクッパの夕食を。このテゴクシクタン、現地ブログでおいしいテジクッパの店として紹介されていた(複数)。写真を見ると●●●クッパを思わせるもので期待していた。そして出てきたテジクッパ(5,000ウォン)は・・・

パッと見、確かに●●●クッパに似た感じのスープだったのだが、中身は全然違っていて味に深みがなく、薄っぺらな感じがした。肉は厚いのだがw。この肉も厚いだけで、おいしい!ということもなく普通。そう、普通(もしくは以下)のテジクッパだった。「以下」と思わせたのは白菜キムチがまずかったから。「まずい」ってあまり使わないし使いたくない言葉だが、うまくないどころではなかったので。どうして?と思えるほどのヘンな味。ん〜・・・そしてこれもあまりないことなのだが、残したのだった(テジクッパを)。



18:20のバスに乗って、18:45に終点プンガクバスターミナルに着いた。いなかのバスターミナルという感じでいい味出してる(写真を撮り忘れた)。表通りに出てみると、片側一車線の道路沿いには思ったより店はあった。やたらと「タバン」が目に付く。端から端まで歩いて、市場の場所も確認して・・・旅館は見つけられなかった。はずれにラブホ的モーテルは見えたが。念のために派出所で聞いてみると、そのモーテルを教えてくれたのだった。高かったらいやだなぁ・・・

モーテルへ行く前に、チョンドの駅前にもなかったPCバンが2軒もあったので、うちの1軒に入って30分ほどインターネット(1,000ウォン)。そして・・・モーテルに着いた。日本のラブホにあるような、目隠しをするようなすだれみたいなの(何て言うの?)を分けるようにして入っていくと、思ったほどエロさはなかった。価格も3万ウォンとリーズナブルだったし。ええやん。朝は早いし、フロ入ってさっさと寝た(22時過ぎ)。

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