1.スユク

2009/06/04(木)

5時起床。6時前に家を出て、中部国際空港には7時に着いた。名古屋→ソウル(インチョン)KE752は9:35発(11:35着)だから、ちょっと早め。PASSKALで事前座席指定してあったのだが、中ほどだった(しかなかった)ので、少しでも前を取りたくて早く来たのだった。

「通路側でいまの席より前はないですか?」「ふたつ前があります」「じゃあそれでお願いします」・・・たったふたつかぁと思ったが、乗ってみたら自分が勘違いしていたことがわかった。確かに飛行機の中ほどではあったのだが、エコノミー席としてはもともと前のほうだったのだ(変更後、前から2列目)。ほぼ前半分がファーストとビジネスって・・・こんなデカいの初めてじゃないかな。まずは「よっしゃ!」

今回はいつもより「前のほう」にこだわったのにはわけがあって、ひとりずつ検疫検査があるので少々時間がかかる、後ろのほうはそのしわ寄せでかなり遅くなることも・・・と聞いていたから。そんなことで昼メシが遅くなり、そして晩メシも遅くなっては困るので。

機内では、いつもの出入国カードと税関申告書に加えて「検疫質問書」なるものが一通渡されて・・・



機内食は食べない。が、昼メシまで何もなしは苦しいので大福を1個持ってきた。大福にコーヒー、最高の取り合わせ。ちなみに、この大福を3個が私の朝食。きょうの朝食が、ではなく「いつも」。もう3年ぐらいになるかなぁ、この朝食。


インチョン空港着陸。機外へ出て、ターミナル施設に入る手前で検疫検査。2列に並び、↑質問書を渡し、検疫官が耳の下あたりに機器を当てて体温チェック。所要時間2分といったところか。姓名等を漢字で回答して、アルファベットに書き直しさせられる人多数。この部分、私はCAさんに尋ねて知っていたので、その多数を尻目にさっさと通過。事なきを得たのだった。滞在先のところもしっかり確認されます。

イミグレーションもスイスイで済ませ、空港リムジンチケットを購入(8,000ウォン)し、11:50発の6015バスに乗って一路マポへ。きょうの昼メシはマポオクのスユク(スユッ)だ。

12:45、マポオク着。カウンターにいた社長が笑顔で迎えてくれた。「オレガンマニネヨォ」・・・オレはアンタがいない朝にいつも来てるんだぜ、社長。ピークは済んでいたようでいくつか空席がある。写真撮影に最高の窓際は空いていなかったが、そのとなりのテーブルが空いていたので速攻で着席(ベターポジション)。でスユクの小を注文。

スユク、漢字で「熟肉」と書くらしいが、昔から気になっていたメニューだ。「昔」・・・韓国に来始めて、明洞にあるソルロンタン屋のミソンオク(味成屋)がお気に入りだったころ、メニューに「スユク」があった。(ソルロンタンに比べて)えらい高いけど、どんな食べ物なんだろう・・・が初めだった。

余談だが、当時ごはんが入った状態で出されていた味成屋のソルロンタンはうまかった。それがいつからかタロ(ごはんとスープとが別々に出される)になって味が変わり(私の好みでなくなり)、それがきっかけでソルロンタンの食べ比べの旅wに出ることになったのだった。おかげでマポオクに出会えたのだが。

話を戻して。その後、スユクとはソルロンタンに入っている肉のみの料理らしいことがわかり、普通はひとりで食べるものではなく(量が多い)、複数でスルアンジュ(酒のつまみ)として食べるものだということもわかった。ソルロンタンのあのやわらかい、うまい肉のみかぁ。食いたいなぁ。でもひとりだし、高いしなぁ(残したらもったいないしなぁ)・・・できょうまで来ていた。

がついにそのあこがれのスユクを、きょうは思い切って注文することにしていた。安い店、量の多くなさそうな店を探したこともあったが、どうせならお気に入りのマポオクのを食おうと。モドゥムスユク小は25,000ウォン!残したくないぜぇ・・・「残すのは構わない」のがこの国の習慣らしいが、日本人的には店の人にも悪いと思うし、やはりもったいないと思うのだ。

ほどなくして運ばれてきたモドゥムスユク(小)。あら?・・・拍子抜け。画像ではわかりにくいかもしれないが、全然多くないのであったw。うれしいようなうれしくないような複雑な誤算w



でもうまそう!スープがかけられて出てくるらしいことは知っていたのだが、湯気が立ち上るほど暖かいものだとは思ってなかった。


特筆はこれ、チャドルバギ(チャドルベギ?ピンが甘くてミアネ)。一切れしかなかったが異次元のうまさにびっくり。口の中に入れた瞬間、思わず「あっうまっ」(脳内)だった。この白いところ、脂じゃないような・・・月並みですが「甘い」です。焼肉のチャドルバギもこうなのかなぁ。現地ブログでマポオクのチャドルタンを絶賛しているのがわかる気がしました。ちなみにチャドルバギだけのソルロンタンであるチャドルタン、価格は18,000ウォン!チャドルバギだけのスユクだと35,000ウォン!


このタレがうまかった。ネギと唐辛子を入れて・・・はアジュマがやってくれますた。


クンムルも出てくる。


価格の25,000ウォンは、この日のレートで2,000円弱。微妙w。円高のいまだから食べられる料理といったところだろうか。味的には文句なし。素直に「うまいもん食ったなぁ」と満足したのであった。

マポオクを出て、バスで新村へ宿を探しに。あす早朝、新村ターミナル発カンファド(江華島)行きのバスに乗るので、この近所で3万ウォンクラスのモーテルを探すのだが・・・目に入った4軒のうち、3軒は35,000ウォンで、1軒はいま(昼間)からなら4万ウォンで夜からなら3万ウォンだとか。夜に来てこのモーテルにするか・・・本当は決めて荷物(リュック)置いておきたかったんだがなぁ・・・

と目星を付けておいて、ソウル駅へ向かった。次は買い物。ロッテマートでチョコチュジャンの大人買い。2月に、プサンでやはり大人買いをしたチョジャンがまだあるのだが、次に行くであろう秋冬時期までにはそれが切れるのは間違いないので。

ソウル駅停留所でバスを降りて、まずは「ソウル駅前郵便局」の場所を確認。旧ソウル駅(いまの鉄道博物館)の駅舎の北側に確かにあった。念のため「ここから日本へ船便で荷物送れますか?」と尋ねると「OK」とのこと。いまからロッテマートで買って持って来ます、と言って郵便局を出た。



ロッテマートに入ってリュックをロッカーに預け、チョジャンの売り場へ。商品補充をしていたアジュマに、「これ(画像)1箱ありますか?」と尋ねると、「お待ちください」と言って店の奥へ消えて行き、しばらくして戻ってきた。


アジュマのカートに入っている箱は、2月に買ったときのものとは違っていた。「これ(↑)はここにあるだけで(1箱はない)、こちらのものなら1箱あります。容器と量が違うだけで中身は同じです」と。見ると確かに同じもののようだ。↑は530グラムで、もうひとつのほうは500グラム。こちらに切り替わるのだろうか。でも価格(2,980ウォン)は同じ。実質値上げか?まぁわずかの違いなので買うことにした(15時)。


これを肩に担いであの郵便局へ。重量が12キロを切っていたので25,000ウォン。2月のときは12キロを60グラム超えていたために28,000ウォンだったのだが。得したのか?

その後、地下鉄で明洞へ移動。ちょっと尋ねたいことがあって、新しくできた「ソウル文化交流観光情報センター」へ行ってみた。営業時間は10時半から22時と夜遅くまでやっているのがいい。チョンゲチョン沿いの韓国観光公社はもう不要かも。尋ねた内容はあす書くことにするが・・・



↑を出て(16時半)、両替に。わずかな違いだからいろいろ(両替屋を)回るのは時間のムダとも言われるのだが、やはり少しでもレートがいいところをと探してしまう。一時期と比べると円安に振れているし。もうほかにすることもないし、近場で両替屋のチェックをすることにした。

明洞での3軒は、127,000ウォン(1万円)が1軒と128,000ウォンが2軒。ちょっと足を延ばして南大門市場での3軒はすべて128,000ウォン。ちなみに両替アジュマは127,000ウォン。意外に大したことないなぁ(両替アジュマ)。最後に寄った両替屋が129,000ウォンで、そこで2万円両替した。結論、確かに大差なかった。でもきっと、次に両替するときも何軒か回ってしまうのだろうw

19時、うまい具合にハラが減ってきていた。で例のスンデクッパ屋へ。前回は昼時で、すべての客がスンデクッパだったのだが、今回は時間的なこともあり、アンジュ(つまみ)としてスンデを食べている人ばかりに見える。スンデアンジュも興味があるのだが、メシが食いたい。昼もメシはなかったし。でスンデクッパを注文(5,000ウォン)。



夕食、実はマポオクのチャドルタンにしようかと迷ったのだが、あすにしてもいいので予定通りこのスンデクッパを。食ってみて、あぁこれにしてよかったと思ったのだった(そのうまさに)。


地下鉄で新村に着き、モーテルにチェックインする前に新村ターミナルへ下見に行ってみた。フムフム、5時台からあって10〜15分間隔と便が多いんだなぁ・・・うん、いっそのこといまから行っちゃうか。向こうで朝早くから動くほうがいいかも・・・ということで、いまからバスに乗ってカンファドへ行くことにした。


新村を20:10に出て、カンファターミナルには21:45に到着した(4,200ウォン)。降りてちょっとびっくり。周りの景色が暗いのである(飲食店らしきが見当たらない)。モーテルも3軒ぐらいあるかと思っていたが、遠くに1軒、その看板が見えるのみ。うわっ高いかも・・・

ハートモーテル、35,000ウォンだった。選択の余地はないのでさっさとチェックイン、そしてシャワー。いままで書かなかったが、いやぁきょうは暑かった!見よ、この塩吹きパンツを!w



あぁ疲れた。シャワーを浴びてさっぱりしたし、さぁ気持ちよく寝れるぞ・・・とは行かなかった。プ〜ウゥ〜ウゥ〜ン・・・蚊である。血を吸わないオスであることを祈りながらペッドへ入り、プ〜ンを気にしながら寝た・・・

が、ほどなくしてかゆみで目が覚めた。2ヵ所ヤられている。韓国の蚊って日本のとは違ってデカいんだよね。ヤられたあともデカい。スプレー(殺虫剤)があるのだが命中させにくいし、何とかパチン!と確実に葬って、寝た・・・

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