2.入校選考試験

私が受講したものは、県の高等技術専門校が民間の教育機関に委託して職業訓練を行うという、いわゆる「委託訓練」と呼ばれるものだ。筆記試験と面接によって選考される。筆記試験は国語(漢字)・算数(数学)・日本国憲法で、国語20問、算数20問、憲法10問。これを制限時間15分で解く。レベル的には中学卒業程度とのことだったが、試験問題のサンプル(一部)を見て算数にちょっとビビってしまった。文章題が結構難しいのである。

このご時世なので競争率は高い。20名の定員に100名超が受験するのは当たり前で、200名を超えたときもあったそうだ。レベル的に難しくないので(?)高得点でないと合格は難しいですよ、とはハロワ窓口氏の弁。試験まで3週間。憲法は捨てて、漢字と算数で勝負しようと考えた。

漢字は漢検テキストを使って勉強することにした。大事を取って5級から始め、準2級までの4冊をこなした。写真には5冊あるが・・・(後述)



算数については、通常の計算(式)はインターネット上の算数サイトを利用して勉強したが、文章題(鶴亀算、仕事算等)は、算数サイトに加えて'大人の算数本'を購入して勉強した。3冊あるが、うち1冊は感想を詳細にレポしたところ(出版社に)、お礼にサービスでいただいたもの。どれもとても有効だった。が・・・(後述)


2009年8月18日(火)選考試験当日。漢検本・算数本とも完璧にやったし、トップ合格で行けるんじゃないか?と臨んだが、予想以上に緊張して力を発揮できなかった・・・

心臓がバクバクで手が震えるのである。ゆえ文字がうまく書けない。漢字を何度も書き直したりした。そこに、おーっこれは本に出てこなかった漢字だと焦り、んじゃ先に憲法をやるかと見てみたらこれが難しくて手間取り、文章題に取りかかってふと時計を見るともう残り時間は数分で、ぉわーっとなり、「ハイ、終了です!」・・・はぁ、だぁめだぁ・・・気分は撃沈なのであった。続いて臨んだ面接は、失意のまま臨んだせいかヘンに緊張することもなく、正直に思ったことを答えて終了した。どうせダメだしなと・・・

漢字は何とか全部できた。勘で書いた漢字(読み)も合っていたし(20点)。計算(式)もまぁ合っているだろう(10点)。憲法はできた感はない。文章題は半分ぐらいか。50点満点で30点プラスαじゃダメだろ・・・落ち込んだ。ちなみにこの日、20人定員のところへ107人の受験者があった。

試験翌日、相変わらず気分は落ち込んでいたが、来月にもう一度受けてみようと勉強を続けることにした。ハロワにも行って、来月の開講予定等を聞きに行って来たり。でも、来月ダメだったらもうあきらめようとは思っていた。キリがないので・・・

漢検本の2級を買ってきた。知らないのが出てきたもんなぁ、と。文章題は、方程式(代数)で確実に解くのではなく算数的にチャッチャとやらなきゃダメだなとスピードアップを図り、憲法もさらっとでも見ておかなければとウェブページを印刷して・・・落ち込みながらも勉強を続けた。

8月22日(土)、試験結果の入った封筒が届いた。はさみで封を切り、折りたたまれた紙を抜き出したとき、「・・・日までに○○○校まで送付して・・・」という文字が見えた。「えっ?」と急いで開いてみると「・・・の結果、合格されました」の文字が。おーっ!合格してたぞーっ!やったーっ!タイガーウッズのやるようなガッツポーズをやってしまったのだった。



99%ダメだと思っていた。だからこのうれしさはたまらなく大きかった。「よかったねぇ。落ち込んどるで、あんたにいままで声かけれんかったがねぇ」とは母の弁。ごめんな、おふくろ。まずは、選考試験のための勉強からは開放されたのだった。

さて話が前後するが、ソフトOffce 2003について。訓練を受講することになったら自宅でも勉強できるようにと、Office 2003 Professionalをヤフオクで入手した。7月末、当時ヤフオク相場で3万円以上で取引されていた新品のこれ(アカデミック製品版)が、なぜか24,000円の希望落札価格で出品されていたので速攻で落札した。安く買えてラッキーだなぁと思っていたが、一方でもったいないなぁとも思っていた。3万円以上で売れるだろうにと。



そこで、VL版(企業向け、中身は同じ)を2万円以下で入手できたら、この製品版を転売しようと考えた。当時なかなか2万円が割れなかったVL版だったが幸にも16,000円で入手することができたのでこれをキープ。そして先日24,000円で落札した製品版を出品、36,500円で転売に成功したのであった。手数料等を差し引いても差額1万円超。結果、Office 2003 Professionalを6,000円ほどで手に入れた格好になったw

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