2.聖地巡礼その1

2007/11/08(木)

6時起床。シャワーを浴びて顔洗って、朝飯に外出。普段なら、ソルロンタンとかちゃんとごはんモノを食べるのだが、これから長時間クルマに乗るので水分を控えるため、ベーカリーでアンパンを2個買い、食いながら宿へ戻ってお茶をカップ一杯。メールチェックして、荷造りしてチェックアウト。ここ(BIZ)で8時にDOLBYさんと待ち合わせ。15分ほど遅れて合流、地下鉄に乗りヤンジェ(良才)駅で下車、近くのレンタカー屋で쥰세이さん、정진욱さんと合流。計4人で、9時に出発した。

走り出してすぐ、ひとりが、「OSTは?」と持ってくる予定だったメンバーに聞くと「忘れた!」と。すると私に、「きのうの(もらったOST)あります?」と言う。「トランクの中(のリュック)にあるよ」「じゃあそれを!」と停車して、トランクを開けてOSTを持って来た。開封したくなかったんだが・・・まぁいい。そしてCDをセット、プレイ。♪♪・・・うん、気分が出るね・・・

撮影地旅行(パサモの連中は「聖地巡礼」と呼ぶのだが)へは、当初はひとりで行く予定だった。それが、3人が付き合うと言ってきた。平日だし、いいよと断ったのだが、休みも取れたし、いっしょに行こうよと言う。休みといってもきょう一日だけ。片道4時間ほどかかるところなのだが、向こうで早めに休んで(寝て)、夜中に起きて出発、ソウルへ戻ってそのまま仕事へ行くという強行軍。親切というか、いいヤツらだな思った。

出発して2時間(11時)、ホンチョン(洪川)の休憩所で一息入れて、12時半過ぎにソクチョ(束草)へ到着。国道7号線に入って、まずはソンジホ(松池湖)近くにあるというチュクワン(竹旺)派出所を目指す(上の地図、花津浦海水浴場の赤○の下にある赤い■)。「チュクワン面」の看板を見つけ、「オー、チュクワンミョ~ン」とか言ってまもなく、国道を外れて海側へ。するとすぐに見たことのある景色が眼前に。チュクワン派出所だ!カンジェとギョンスが、パイランの死亡届(?)を出しに行くシーン。派出所内部のシーンは、実際はほかの警察署で撮影したらしいのだが。幸い派出所には誰もいなかった。内部へは入ら(れ)ないが、付近で野郎4人が「オー」とか言いながらパチリパチリやってるヘンな光景。とそこへ普通のクルマに乗ったおまわりさんが。パイランのそのシーンの写真を見せて、ここですね?訪ねて来ました、みたいなこと言ってる。とりあえず怪しまれずに済んだ。


ここをさらに進むと、パイランが歯ブラシを買うシュポ(売店)とセ~タ~ッ!(洗~濯~!)の路地があるらしい。派出所前の駐車場へクルマを置いて、歩いて進んでみる。右側は海。「左側にあるんだっけ・・・」なんて言いながらキョロキョロしながらしばらく歩いて行くと一軒のシュポが目に付いた。「あそこか?」。その店は左手前角にあったのだが、そこを左に曲がると・・・出た!モロあのシーンじゃん!パイランが歯ブラシを買うあの店だ!ほぼそのまま、その店は残っていた。店内の様子もそのまま。やはり「オー」とか言いながらドカドカと店内へ入り、いきなりパシャパシャ(派出所より勢いあり)。なかから出てきたおじさん、何なん?ってあっけにとられてる。私たちここを探して来ました、と例のごとく写真を見せ、菓子や飲み物買って、おじさんと何か話してる。店を出て、「変わってないね」なんて言いながら、彼らは外にあったテーブルでちょっと休憩。




ん?感じるものがあって、私はこのシュポの路地をまっすぐに進んで行った。道なりに右に折れて、見えてきた一直線の道は・・・セ~タ~ッ!の道じゃん!やったぁついに来たぞぉ!道の真ん中にしばし立ち止まって余韻に浸っている・・・あぁここをパイランが自転車に乗って走ったんだよなぁ・・・。すると、ほどなく彼らもやって来た。今度は「おぉ・・」とパチリパチリ。彼らも辺りを見まわしながら無口に。うんうん、わかるぞぉその気持ち・・・






十分に浸ったところで来た道を戻り、シュポまで来た。そして砂浜へ下りて海へ出てみた。凪いでいて、きれいな海だ。ここは松池湖海水浴場にあたるのだろうか。ここでもボーっとしてみる・・・


「さぁ行こうか」。派出所前に止めてあった車に乗り込む。派出所からシュポへ、そして左に曲がってセ~タ~ッ!の路地へ。別れを惜しむようにクルマはゆ~っくりと進んで行く。4人の目が合う・・・「セ~タ~ッ!!」・・・同じ趣味の仲間っていいな・・・

さて、一路ファジンポ(花津浦)海水浴場を目指す。がハラが減ったので、その手前にあった食堂で昼食を取ることに(14時)。テンジャンチゲ、キムチチゲ、マンドゥを皆でつつく。そして再び元に戻る。



ここからテジンまでの撮影地は、4人のうちのひとりだけが初めてで、私も含めて3人は行ったことがあるところだ(私は3月に行った)。まずはファジンポ海水浴場、先ほどの食堂を出てほどなくして到着した。何度(って2回目だけど)来てもいいところだ。


そしてテジンへ到着(15時過ぎ)。初めての彼はパチリパチリやってる。洗濯屋のセット跡、空き地というか畑にまだなっているのだが、写真右に写っている家の裏に離れができていた。アジュマがいたので写真は撮ってないが(不審がられた)。




あの郵便ポストは、映画のためにデカいのを用意してここに立てたそうだ(ダミー)。おもちゃ屋の前にある小っちゃなのが本物。さすがパサモ、よく知ってんなぁ。定番の防波堤も。




16時になった。テジンの撮影地も一通り回ったので出発することにする。来た道を戻って再びソクチョへ。向かうはソクチョ医療院とソクチョ港国際旅客ターミナル。ソクチョ医療院は、霊安室の撮影で使われたらしい。パイランが入院していた雨の病室はカンヌン医療院だとか。ソクチョ港国際旅客ターミナルは、映画の始め、イミグレーションの(パスポートに判を打つ)シーンで使われたんだと。あれはインチョンだと思っていたのだが。よく知ってんなぁ。

ソクチョ医療院着。当然中へ入っていけるはずもなく、トイレを使わせてもらって出発(17時)。



ソクチョ港国際旅客ターミナル着。やはり入っていけるところは知れていて、案内所で地図をもらって出発。そしてすぐ近くの民泊に宿を取ることにした(17時半)。


運転手の彼が一番疲れていただろう、入るなり横になってスースー。私は後部座席でうたた寝できたのでさほど眠くはない。テレビをつけて楽しむ者、さっさとシャワーを浴びる者、私は、まぁテレビを見ていた。が、明かりとテレビをつけたまま、皆(私も)ざこ寝状態になっていた。

ハラ減ったな。21時ごろ、皆目を覚まし始めた。「スシ食べますか?」と言う。少しね、と私。すると二人が買い出しに。しばらくすると、パックに盛られた刺身を三つと飲み物を持って帰ってきた。市場で捌いてもらってきたとかで、テーブルを出して広げた。刺身、実に旨い。韓国風にコチュジャンでいただく。でも・・・と思っていると、「スシ、おいしいですか?」だと。これ、サシミやん!「あぁサシミ、サシミ、ごめんなさい」別にいいけど。きれいに平らげて、また寝た。

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