深夜2時半。ケイタイからであろうアラームが鳴り始める。3人それぞれから、時間差攻撃で。当初は、きのう・きょう・あさってと三日こちらにいる予定だった。がひと通り見れたし、私も彼らといっしょにソウルへ戻ることにして、そう伝えてあった。でも、きのう晩に刺身食って横になってから、もう少しじっくり見てこようとまた気が変わっていた。3人といっしょに起きて、「ひとりでもう少し回りたいから、先に帰っていいよ」と伝えると、「わかりました。ここは12時までいられますから、ゆっくりしてきてください」との返事。外に出た。「楽しかったよ。どうもありがとう。気をつけて。また会おう」、3人と固い握手をしてクルマを送った(3時)。そして部屋へ戻り、また横になる。いいヤツらだったな・・・
6時半、目を覚ました。体調はいい。シャワーを浴びて顔を洗って荷造り、といつものパターン。7時半過ぎ、宿を出た。まず、再び、近くのソクチョ港国際旅客ターミナルへ向かう。きのうは薄暗かったんで、改めて写真を撮ろうと。その後、近くのバス停へ向かう。市内バス1番か1-1番に乗れば、チュクワン派出所の辺りへ行けるはずだ。このことは、事前に韓国観光公社に尋ねて調べてあった。バス停に着くと、ほどなく1-1バスが来たので乗り込んだ(8時)。「チュクワンミョンサムソ(竹旺面事務所)!」「1,770ウォン!」。20分後に到着。停留所は正式には「オホリ」という名前のようだ。
国道をしばらく戻ると、きのう見た光景が。まずはチュクワン派出所。そしてシュポに。シュポ、きのう来たところなんだが、何だかうれしい。ニヤついてしまう。両手を腰に当て、ウ〜ンなんて言って、ちょっと離れて眺めてみる。いい味出してるなぁこの店。きれいになって(変わって)るか、違う店になってるか、最悪なくなってるかと思ってたんだが、ほとんどそのままだ。店内が変わってないのもうれしい。何かパンでもないかなぁと入ってみた。きょうはアジュマが出てきた。パンはない。菓子は食いたくないので、ペットのお茶を買った。アジュマにパイランの写真を見せる、「ここですよね」「あー、ウチだ。このケースとか・・・」
店を出て、セ〜タ〜ッ!路地へ向かう。ここもきのう来たところなのだが、やはりいい。シュポと同じく、あまり変わっていないからだろう。シュポとこの路地は、とにかくあこがれだった。何としてでも来たかった。ここの情報を探すべく、Yahoo!KOREAをよく検索していた。でもヒットするのはいつも同じものばかり。グーグルアースで何か手がかりでもと探したが、らしいものは見つからず。パサモの連中も知らないと言う。で、今回の旅行を4泊5日と長くしたのも(もっと長くとも考えた)、ここを探すため、写真だけを頼りに探しまくり歩きまくりするためだった。いま思えば無謀な計画ではあったが。
でもツイてた。直前、本当に直前の11月3日、ついにその情報を見つけた。灯台下暗しとはこのことか、パサモのサイトの中にその情報は埋もれていた(彼らも忘れていた?)。見つけたときは「うぉっしゃーっ!」だった。久しぶりのホームラン。88年3月、大型自動二輪に一発合格して以来の喜び大爆発。そういえば、初訪韓も88年だった(8月のソウルオリンピック)。あまり関係ないか。
で、セ〜タ〜ッ!路地。ここではきょうは課題を持って来た。セ〜タ〜ッ!のシーンで、最後にパイランがアップになるところがあるのだが、その場所を探し出すこと。きのう、感動のあまりどうでもいいやと思ったところだが、きょうはひとりだし時間もあるし、探してみようと思う。ヒントは、バックに見えた山に2本の木、だ。路地を何回か往復するのだが、らしいところが見当たらない。坂を上がって上から眺めるも、やはり手がかりがない。アップになっていたから、ほかの場所で撮影してつなげたのかもしれないと、あきらめてシュポへ戻ることに。
ん?もうすぐシュポというところで、左側にビビッと反応。しばし立ち止まる。写真を取り出して見比べてみる。写真には古い納屋のような離れが写っているが、その場所にはきれいな同じような建物がある。白い壁と塀、青のトップ。山の木は?一本だがある。写真をよく見てみると、2本に見えた木は一本だ。ここに間違いない。やった!いまはまだ木々の緑が残っているが、撮影時は2月だったので緑はあの木が一本だけ。で木が見つけにくかったのか。でパチリ。
|