2. 3回目のソクチョ

2008/11/06(木)

5時前に起床。もう少し遅く起きる予定だったのだが、持ってきた目覚まし時計のバックライトが点かなくて、電池切れが近いのかもと心配になりながら寝て、目が覚めたらその時間。寝過ごすよりいいかと思い切って起きることにした。身支度して宿を出て、乙支路3街駅からカンビョン駅へ(6:15着)。6:25東ソウル発のバスに乗ることができた(20,000ウォン)。予定していたのより1時間早い。

ソクチョ(束草)、初めて来たのはちょうど一年前、パサモメンバーとの「聖地巡礼」のとき。2回目は今年3月、そして今回の3回目。今回のターゲットはソクチョ市外バスターミナル、このバスの終点w。体調を崩したパイランがカンジェを訪ねるべく、テジン発インチョン行きのバスに乗り込むシーンだ。このシーンの撮影場所、当初まったくわからなかった。もともとテジン⇔インチョンのバス路線は存在しないし。ただ、バスが多く映っていることから、どこかのバスターミナルであることは予想していた。

昨年3月に行ったテジン市外バスターミナル、コソン(高城)市外バスターミナルはまったく違っていたし、今年3月に行ったカンヌン総合バスターミナルも違っていた。あとこちら方面で行ってないのはソクチョの高速バスターミナルと市外バスターミナルのみ。そこで、このふたつのターミナル(の画像)を検索してみたところ、高速のほうは問題外、が市外のほうは「ん?」という感じがした。

ゴールデンウィークにソクチョへ行ったNOBさんに頼んで、市外バスターミナルの画像を送ってもらい見てみると、やはり怪しい。バスの足元、乗り場の部分が高くなって段差なかった?と聞くと、あったと。NOBさん、たぶんここだろう、とも。ということで、ここがあのシーンのロケ地と判明したのであった。

6:25、真っ暗の中バスは発車、15分の途中休憩をはさんで、終点ソクチョ市外バスターミナルには9:15に着いた。所要時間2時間50分と広告通りにw。天気は悪くない。晴れ間が見えるほど。当初、この日はオソム軽飛行場へ行く予定だったのだが、全国的に天気が悪いようだったので、天気が悪くても構わないソクチョ行きと入れ替えたのだ。

そして、やはりここで間違いなかった。正確にはこのバス乗り場ではないかもしれないが、映画のシーンっぽくバスが停まっているのがここしかなかったので・・・


実は、ソクチョでもう1ヶ所、予定していたところがあった。ソクチョ医療院だ。ここへも3回目の訪問w。過去2回、いずれも撮影はおろかその病室も特定できなかった。パイザさんに、意外と交渉できるんじゃ?と言われてその気になって、来た。バスターミナルから歩いて、着いたのは10時前。


病室は3階と4階にある。まずは3階へ上がり、ひと通りざっと回ってみた。もちろんさりげなく。がわからず。次に4階へ・・・以前は気づかなかったことっだが、4階は特室というか個室のようだった。しかもそのほとんどの病室ドアに南京錠がかけられ、使われていない様子でもあった。とにかくひと気がない。

3階に戻って、もう一度回ってみた。こちらは4階とは全然違って、人の出入りが激しい。付き添い人でも看護師でもなく、介護士っぽい人の出入りが。いや、白衣を着てないだけで看護師かもしれない。白衣を着ているのは、いかにも医師って感じの人だけに見える。とにかく、先ほどより念入りに回ってみると・・・一部屋だけ、ほかの病室とベッドの並べ方が違う病室があった。ん?と思って、いったんその病室の外にあった腰掛けに座り、そのレイアウトを思い浮かべながらパイランカット集の写真を見比べてみた・・・

308号室。ここだったのかぁ。ここに間違いないわ。ほかの病室は、外窓と平行にベッドが並んでいるのだが、ここだけは垂直方向に並んでいる。以前、パッと見て、すべての病室が外窓と平行にベッドが並んでいると思い込んでいたので、ロケ地となった病室は角部屋かあるいは角部屋に新たにセットした病室かと思っていた。この病室がほかの病室と違うところがほかにもあって、ベッド数が4〜6に対して、この病室は8あった(9だったかも。広い)。画像は映画のシーンのものだが、この左側にもうふたつベッドがあるわけ。入口は一番手前のベッドのすぐ左手前(病人の頭の横)、ここから撮影してたんだな。



このシーンは、上の画像左側(もうふたつあるベッド側)から、作った窓(セット)を通して撮ったのだろう。初め、クレーンを使って本当に外側から撮っていたと思っていたのだが、いま思えば、外窓側からこんなうまい具合に撮れそうにない。


で、ここだと判断してから、この病室の外にある腰掛けで30分近くシャッターチャンスをうかがっていた。がやはり無理でした。介護士さんにお願いしてみようかとも思ったが、忙しそうに動き回っていて声かけづらかった・・・で今回も撃沈。が、病室が特定できたことをヨシとしたのであった。

11時発の東ソウル行きに乗れそうだ。得意の競歩モードでソクチョ市外バスターミナルへ戻る。チケット売り場へ行くとメージン(売り切れ)だと。次は12時発。あっちゃー、どうしよ。1時間もあるぞ。しゃあない、メシでも食うか。オジンオスンデのおいしい店をNOBさんに教えてもらっていたが、時間的に無理そうだし、何より「ゴハンのほうがいい」モードだった。ソクチョでゴハンならフェトッパプですわな。

地図を見てみると、以前泊まったモーテルが近いことがわかったので、そちらを目指して歩いて行くと・・・お、テポジャンだ。この向かいにあるパン屋のアンパンがうまかったんだよなぁ・・・と思わず入ってしまった。アンパンを2個買い、さっそく1個をこのいすに腰掛けて食ったら・・・うまい!BIZの近所のグラチュと甲乙付けがたい。ちなみにここのは小ぶりで1個700ウォン。



アンパン1個食ったら完全にゴハンモードに。海側に行けばフェッチプが何軒かあるはずだと向かって行って、きれいな店のここへ入った。フェットッパプ、10,000ウォン。画像、緑被りしててすみません。でもうまかったです。フェトッパプを食い終わって店を出たのが11:40過ぎ。急がないと乗り遅れそうだ。またメージンじゃかなわんしなぁ、と競歩モードでバスターミナルへ向かった。


何とか間に合って、バスに乗り込む。一番前の席だ。配車係らしきアジョシが声かけてきた、「さっき写真撮ってただろ。どうしてだ?」「(パイランカット集の写真を見せながら)ここで撮られたんですよね?」「そうだよ。それで来たのか」「ソクチョ医療院も行ってきました」「ほう・・・(以下、意味不明)」。

12時にソクチョ市外ターミナルを出発し、今度は3時間ちょっとで東ソウルターミナルへ到着した。15時かぁ、ハンパな時間だなぁ、いまから乙支路へ帰ったところで・・・思い切ってここからインチョンバスターミナルへ行くことにした(4,200ウォン)。

東ソウルを15:40に出て、16:50にインチョン総合バスターミナルに着いた。暗くなるかと思ったが、ノーフラッシュでいけるぐらいまだ明るい。



ここでは、カンジェとギョンスがテジンから帰ってくるところが撮影された。ターミナルの中から外を歩くカンジェたちのシーンも撮りたかったのだが、比較的新しいターミナルとはいえ、7年も経っていると中も変わっていて、同じようなショットを撮ることができなかった・・・

地下鉄でインチョンターミナル駅からオリュウ洞駅へ(18時)。インチョン方面へ行ったら、しゃれでここにも来ようと思っていた。オリュウ洞駅3番出口、階段を下りたところにある「パイラン青果」。どうして「パイラン」なんだ?と聞きたかったが、忙しそうだったので聞けず。聞けたとしても、返事の意味がわからなかっただろうし・・・


オリュウ洞駅から乙支路3街駅へ。宿へいったん帰り、ちょっと休憩。さて晩飯はどうしようかな。肉モノ・汁モノが食いたいけど、あしたも朝早いし、電車・バスを長時間乗らなきゃいけないからなぁ・・・で焼魚定食対決。忠武路にそんな店があったはずだと向かう。

2軒、見た目も同じの店が隣同士であった。どちらにしようか。向かって左のほうが客が入っていたが、右の店に入ってみた。ここの店はコドゥンオ(さば)クイペッパン専門らしい。東大門の店と同じく5,000ウォン。おかずの海苔を見て、お、いいなと思った。海苔、好きなんよね。東大門の店にはなかったな。ごはんを食べるとき、必ずのりで巻いて食べたので海苔がなくなってしまい、追加してもらった。その追加でもらった海苔がなくなるとき、ごはんもなくなった。おかわりどう?と言われたが、十分だったのでお断りしたが。さばは半身だが大きく、なかなか食べ応えがあった。おかずも含めて完食した。ちなみに店名わからず。名刺がなく、名刺代わりにもらったシール(配達宣伝用?)にも記載なし・・・



20時ごろ店を出て、30分ほどぶらぶらして、グラチュでアンパン1個買って、コンビニで目覚まし時計用電池を買って、宿へ戻った。アンパンはあすの朝食用。まだソクチョで買った2個のうちの1個もあるが、切らしたくないのよね、あずきは。メールチェック等して22時過ぎには寝た。健康的だ・・・

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