2.見直したチョンオクァメギ

2009/03/03(火)

5時半起床。7時に宿を出た。天気は雨。大した降りではないものの風があるので、ひざ下はかなり濡れる。

朝食予定の●●●クッパ近くの停留所には、8時の開店時間の30分以上前に着いた。で、開店までその近辺を散策することに。一般の家々が立ち並ぶ裏道を興味深く見て回った。モーテル等の宿屋もいくつかあり、一度この近辺で泊まってみようかなとも思った。

8時。店に入ってテジクッパを注文(4,000ウォン)。ん〜やはりテジクッパが一番いいかな。温かいスープの中にあるので、いつまでも肉の脂身がとろけるようにやわらかい。とにかく本当に「んめ〜」。これが、きのうのレートで250円!もうちょっと儲けてください、サジャンニム(社長様)。



「あすの朝も来ますね」と言って店を出て、ソミョンにあるロッテ免税店へ歩いて行こうとちょっと進むと、ちょっとハラにピピっときた。実は、前々日から腹の調子がイマイチで、免税店の後にはバス旅が控えているし、大事を取っていったん宿へ引き返すことに。宿に着いて出すものを出し、胃腸薬を飲んで、地下鉄でソミョンへ向かった。

先月、プサンロッテからクーポンが届いていた。1万円以上購入時5,000円割引のが2枚。これはいいじゃん、2万円ぐらいのものを買うと最高の割引だな、と。で、免税店に着いたのは開店直後の9時半過ぎ。がせっかく来たのに、お目当てのものは品切れだった。しまった、きのうのうちに電話で在庫を聞いておけばよかったな・・・

ロッテを出て、ソミョン駅からノポドン駅(10:20着)、そしてプサン総合バスターミナル、と。3度目のポハン行き。そう、クァメギがらみで。今回は、先月と違う店でトンマリクァメギを食す。しかも、現地(韓国)ウェブで知り合ったポハンの方とごいっしょすることになっていた。チケットを買って(7,300ウォン)バスに乗った。



10:35にプサンを出て、11:55にポハンターミナルに到着。ポハンはプサンより若干強い雨が降っていた。この日はクリョンポで5日市(いち)がたつ日で、その見物も目当ての日程だったのだが、雨でテンションは下向き。ポハン着後即クリョンポ行きだったところを順序を入れ替え、まずは気になっていた店探しをすることに。もちろんクァメギの店で、レアな存在らしい。

バスターミナル前の観光案内所でその店の近くを通るバスの路線を教えてもらい、そのバスに乗って店探しに向かった。きのう、ヘリムモーテルの主人にその店の場所と営業時間を尋ねてもらっていて、いまこの時間に営業していないことはわかっていた(17時開店)。明るいうちに探し出して、写真に収めておこうと。

その店の近くだという停留所には10分ほどで着いた。きのう住所を聞いてもらったとき、具体的に住所を言わず、サンド洞にあるサンデ市場の2階だとしか言わなかったそうだ。なんてアバウトなんだ。

停留所近くに「サンデ総合市場」と書いたゲートのようなものがあり、そこが商店街の入口らしいことはわかった。この商店街のどこかの2階なんだな?と2階部分をキョロキョロしながらしばらく歩いて行くと、「サンデ市場」と書いた2階建ての古い建物があった。あぁここの2階ということか、と2階へ上がって行くと、そこはアパートのような一般の住居部分になっていた。違うわ・・・

その建物を出て、再び2階部分をキョロキョロしながら商店街を探し始めた。広範囲に探すもやはりわからず。もしかしたら、さっきの「サンデ市場」の2階部分のある一室がその店なのか?と戻ってよく見てみるのだが、やはり普通の住居だった。仕方なく、1階に降りてダンボールの片付けをしていたアジュマに尋ねてみると、「道路の向かい側の2階にある」と教えてくれた。

言われたところに確かにあった。見たつもりだったのだが、見落としていたようだ。店名は「オンマソン・ソジュバン」。知る人ぞ知るトンマリクァメギの名店だそうな。



次は、ポハン在住の方との待ち合わせの店「チョントン(正統)トンクァメギ」を探す。ポハンターミナルの近くなのでいったんターミナルへ戻り、そこから歩いて、聞いた情報を元に探し始めた。歩いて5分ぐらいとのことだったのだが、これもやはり見つけるのに手間取った(30分ほど歩いた)。

この店、この冬に開店したそうだ。情報では元は家具店だったらしいが、壁にはcoffee shop の跡があった。おしゃれな外観だがクァメギ屋さんw。ちなみに営業時間は17時〜翌5時。



14時過ぎにターミナルへ戻り、いったんウチへ電話を入れることにした。がテレカの残りが200ウォン余りしかないためか、公衆電話をかけることができない(受け付けない)。なのでテレカを買おうかと思ったのだが、ターミナルの売店にあるテレカは国際電話用カードしかなく、一般用のとの違い(よさ)がわからなかった。どうしようか迷っていて、観光案内所の人に聞けばわかるかもと聞いてみると、t-moneyが使えると言う。ほぅ、と電話ボックスに行ってみると、確かにそれ用らしきの電話機があった。おっ便利だな、とt-moneyでウチへ電話をかけたのだった。


14時半。ハンパな時間だ。クリョンポへ行って帰って来くることもできないことはないが、今回は断念した。それならと散歩も考えたのだが、雨が降っているので出たくない。ということでおとなしく、待ち合わせの17時までターミナルで待機することにした。

実はひとつ懸案があった。クァメギを食べる店のことだ。待ち合わせの店(チョントン・トンクァメギ)で食べる予定なのだが、率直なところ、クァメギマニアから支持されている(らしい)オンマソンで食べてみたいとも思っていたのだった。チョントン・トンクァメギがハズレだったらイヤだし、ハシゴするのは量的に無理だし、何かいい手はないものか・・・など考えていたら17時近くになっていた。

考えるだけは考えた、あとは成り行きで・・・と店に向かい、約束の時間の5分前に到着。店はやっていない、というか開店準備をしている様子がない。あるテーブルは食事後のままで後片付けがされていない。さっき店の確認に来たときのままだw さすがコリアン、17時から開店じゃなくて開店「準備」か・・・と思っていると、1台の黒い車が入って来た。中から体格のいい40過ぎぽいアジョシが出てきた。待ち合わせしていた彼か?・・・店の人だった(後にこの店の社長と判明)。

何してる?みたいに尋ねられたので、17時にここで友人と待ち合わせだと答えると、食うの?と言うので、そうだと答えた。ほどなくすると若者(男)ふたりがやって来て、彼らか?と思っていたら、私をパスして店内へ入って行き、ほどなくしてまた彼らは出て行った(後にアルバイトと判明)。そして17時を15分ほど過ぎて、ひとりの女性がやって来た。「日本の方ですか?」・・・女だったんかいっ!てっきり男だと思っていた。

店へ入ると、ひとつのテーブルに案内された。先ほどのテーブルはきれいになっていた。どうも、「お前ら後片付けしてねぇじゃねえか!」とアルバイトを呼び出してさせたらしかった。私たちは席に着き、さっそくクァメギを注文した。

ほどなくして運ばれてきたクァメギ。5尾分ぐらいあるか。これで11,000ウォン。量的にもリーズナブルだなとパクついた。味も悪くない。ただ色的にはイマイチ。照明のせいもあるが、先月クリョンポで食べたヤツのほうがよかったように思えた。でもトータルでこれはアリだと思う。食い終わって・・・



壁に貼ってあったメニュー。チョンオクァメギも載っている。チョンオもトンマリなの?と聞くとそうだと言う。先月、ヨンドクのチャンポリでそれを食ってみて、コンチ(サンマ)のほうがいいと結論付けてはいたのだが、試してみたくなった。15,000ウォンとお手ごろ価格だし・・・注文した。


時間がかかりますがいいですか?ケンチャナァ・・・社長はトンマリのチョンオクァメギを持ってきて、テーブルの横でさばき始めた・・・


チョンオクァメギ、これが実にうまかった!気に入ってしまった。コンチのほうがいいと言ったことは訂正します。チョンオ(ニシン)もいい、と。チャンポリで食べたのは、ここのと比べると若干パサついていたように思った。先月食べたのよりここのほうがうまいですと言うと、専門店ですから、とさりげなく言いやがったw

チョンオはコンチより厚みも幅もある。それを縦に4切れにさばくのだが、その一切れはコンチのそれと比べて大きい。コンチならふたつに折り曲げて食べることもできるのだが、チョンオでそれをやるには少々無理がある。そこで切ってくれと頼んだのだが、「クァメギは長いまま食うからうまいんだ」みたいなこと言ってクールに拒否しやがった。仕方なく咬み切って食ったw



卵が入ってるヤツもあって、これがまたうまかった。コンチにはないアドバンテージだ。ん〜、チョンオクァメギのほうが鼻先リードかも。オンマソン(クァメギの店)のことはすっかり頭から消えていた・・・




そうそう彼女のこと。日本人がわざわざクァメギを食いにポハンに来るということで、私に興味を持ったとのこと。クァメギを久しぶりに食ってみたくなったし、とも。が彼女、やっぱり私はダメだとほとんど食わず。で私がほとんどを食ったのであった。そして会計・・・

29,000ウォンのところ、25,000ウォンでいいと言う。パンチャンで本来付いてくるはずのケランタン(卵スープ)がなかったからと(それがウリのひとつでもあった)。だが、私はとても満足したので3万ウォン払ってきた。「満足」の中にはお礼の意味も含んでいたのだが・・・

この日は休業にするつもりだったらしい。奥さんの体調が悪く、営業は無理と判断して。が、やることがあって店に来てみると、私が連れと待ち合わせして食事に来ていることがわかって、私たちだけでも応対することにしたということだった。ありがとう、社長。店を出て彼女の車に乗り込むと、店内の照明は消されて真っ暗になっていた。速攻だったw

彼女に、マクチャンサムギョプサル食いに行かない?と言われていた。クァメギで腹いっぱいだったが、焼肉なんて久しぶりなのでついて行くことに。彼女行き付けの店に着き、それをつまみながら、間違いなくハラをこわすだろうな・・・と思ったのだった。



ポハンターミナルまで送ってもらい、彼女と別れ、20:45発のプサン行きバスに乗り込んだ。がこのバス、プサンまで無停車のバスでなくキョンジュ(慶州)ターミナルを経由していくバスで、無停車バスとはルートが違うのだろう、プサン22時着と考えていたのだが、着いたのは22時半を過ぎていた。ノポドンから地下鉄に乗って、チャガルチ駅へ着いたのは23時半過ぎ。コンビニでコークゼロ缶を買って(900ウォン)キューッとやって、宿に戻り、フロ入って寝た(翌1時)・・・

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