4.ペジギのクァメギ

2009/12/05(土)

6時起床。きのうの夜からあす(きょう)のことを考えていたのだが、起きて、ポハン(浦項)へ行くことに決めた。クリョンポ(九竜浦)に行けばもしかしたらトンマリグァメギがあるかもという、ちょっとした賭けに出ることにしたのだった。

8時前、ネジャンクッパの朝食。サジャンニム、オレガンマニエヨ。いつもうまいですね。



食堂を出てプサン総合ターミナルに向かって地下鉄に乗り、ノポドン駅には9時過ぎに着いた。プサン→ポハンは7,300ウォン。


プサンターミナルを9:20に出て、ポハン市外バスターミナルには10:45着。そしてターミナル前のバス停から200番バスに乗ってクリョンポへ。


クリョンポ市場、11時半着。ここへは2月以来の訪問だ。さっそくあのときの食堂へ行ってみた。該当旅行記はここ


「オー、オレガンマニネヨー!」とアジュマ。「トンマリ、まだない?」「ネー、オプソヨォ」・・・やはりなかった。この後、表通りはもちろん裏通りのクァメギ屋さんも覗いてみたが、どこもペジギばかりでトンマリはなかった。残念・・・

でクリョンポのもうひとつの目的地、日本人家屋通りへ行ってみた。ここもやはり2月に来たことがあるのだが、先日、資料館のようなところができたとテレビでやっていたので、一度見てみたいと思っていたのだった。その2月の旅行記はここ

日本人家屋通りに来てみて、まず気付いたのが↓。ところどころにこんなパネルが貼ってあった。2月に来たときにはこういうものはなかった。ちなみにここは「大藤旅舘 電話一六番」とある。



さらにずっと進んで行くと、その資料館はあった。




でもこの家は2月に来たときに見た記憶があった。いまのこの庭部分にはほかの建物があって、正面がこうなっていたとは知らなかったが。この家の向かって左側はこんな風になっていた(2月撮影)。


さて入ってみるかと引き戸を開けようとするのだが、開かない。あれぇ?と思ったら昼食の時間だとw


時計を見ると12時ちょうど。きっかりじゃねぇか。というかフライングw。どうしよ。帰ろっか。でもせっかくここまで来たしなぁ。オレもどっかでメシ食うかぁ。でも昼に行きたいところがあるし・・・で近所をぶらついて、見つけた公衆電話から貼り紙に書いてあった電話番号にかけてみた(12時半)。「12時過ぎに着いたんだけど昼休みなんですね。終わったら来てくださいね、待ってますので」と。どうせ来る人はいないだろうと13時を過ぎても来ない・・・なんてこともあり得そうなのでw

「スミマセ〜ン」・・・13時の10分前、彼女は現れた。私は、「時間の余裕がないのでざっと見せてもらいますね」と言いながら玄関を入り、ここには2月に来たことや、クァメギが好きでクリョンポはいいところですよね、などと雑談しながら見ていて・・・

あるパネルの前で彼女に尋ねた。「この写真ですけど、この写ってる本が売ってないんですよ。日本の大きい本屋にも尋ねたんですけど、そんなのは扱ったことがないと言うんです。なので韓国観光公社を通じてポハン市にも尋ねてもらったんですが、関係者に一部配られたのみでいまは売ってないらしいんです。教保文庫でも扱ったことないらしいですし、どこかで手に入らないですかね?」・・・日本でも報道されたこの「韓国内の日本人村」日本語版のことだった。



「そうなんですかぁ。この本が欲しいんですかぁ。ん〜・・・私が買ったのがあるんですが、それでよければ・・・」ということで、1万ウォンで譲っていただけることになった。ツイてるじゃないか!よかったぁ、帰らなくてw。クルマに入れてあったはずだから、と彼女に付いて行き、港の駐車場にある彼女のクルマのトランクを開けると・・・ありました、本が。右はパンフレット。


「ポハンにまた来る予定なので、そのときまた寄せていただきます」と言って、ちょうどやって来た200番バスに乗り、彼女に見送られてクリョンポを後にした。いやぁ本当によかった。

クリョンポを出たバスはポハンターミナルまで戻ったが、昼食の予定をしている食堂の近所までもう3区間ほど乗って下車し、目的地のキムスンファ食堂には14時に到着した。ここは動画にも出ているクァメギ専門店の老舗のひとつ(動画はここ)。腹減ったぁ。



ここでクァメギ定食を注文(7,000ウォン)。これはトンマリがなかった場合のオプションで、ペジギグァメギの定食だ。ここでうれしい誤算。予想以上にうまいのである、ここのペジギグァメギは。肉厚でやわらかくて・・・見直してしまった。なかなかやるじゃん、ペジギのクァメギも。ちゃんとした食堂で食べるのがいいよ、とはポハンのグルメサイトのメンバーからのアドバイスだったが、やっとその意味がわかった。トンマリとペジギ、同じクァメギでも別物だなと思ったのだった。


もっと寒くなったらトンマリも食べられますか?と尋ねたところ、OKとの返事だった。期待できそう。また厨房を見ていて感心したのが、女主人自らがクァメギを調理をしていたことだ。パート(らしき)のアジュマに任せてしまうところだが、ここはそうでないようだ。たまたまだったのかもしれないが、この点にも好感を持った。手を抜かないという感じで。ごはんのお替りは?と勧められたが、もらいたかったが、我慢して店を後にした。まだ夕食があるので。

市内バスに乗ってポハンターミナルに戻り、マサン行きチケットを購入(10,300ウォン)。ポハンを15:10に出て、マサンターミナルには17:50に到着した。



そしてやがて18時半になろうとするころ、きのう来たチンチャチョガチプに着いた。きょうはここのアグタンが夕食だ。このアグタン、現地サイトではあのアグチムよりずっといいと評判だったので。で出てきたのがこれ(5,000ウォン+ごはん1,000ウォン)。


感想。アグチムのほうは乾燥アンコウだったが、アグタンはセン(含冷凍)アグで身は柔らかいのだが、結局「食べるのが面倒くさい」。刺身なんかを葉っぱや何やら包んで食べるのとはちょっと違うのだが、しかしこの身を食べるのは「面倒」。結局アグチムのときと同様、骨もガシガシ噛み砕いていただいた。スープはおいしく、最後にごはんを放り込んで汁メシにしたのは言うまでもない。この店のアグチムとアグタン、どちらがいい?と問われれば、私はアグチムのほう。アグタンならソウルやプサンでも似たようなものが食べられそうなので。

来た道を戻り、オドンドンからマサンターミナル、そしてプサン西部ターミナルに着いたのは20:15。市内バスでナンポドンに戻り、PCバンにちょっと寄って、宿には21:50に着いた。そして、風呂入ってコークやって、寝た。

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